上賀茂神社
上賀茂神社
「伝承と伝統を深く結びつく森」—当社は、水、農業、養蚕の神である賀茂別雷(カモワケイカズチノミコト)を祀る。この69万平方メートルの神聖な神社の施設や自然のほとんどが史跡に指定。多くのナラ、桜などの大木が保全される。5月15日の当社葵祭は、応仁の乱後200年の中断を経て、元禄7(1694)年に往時の盛儀を復興。奈良期は風水害等凶事の時に、平安期は毎年朝廷勅使を当社に使わした。そして勅使行列は、宮廷の雅に接する機会だった。

〒603-8047 京都市北区上賀茂本山339
TEL:075-781-0011







空蝉(うつせみ)の世をかなしめば、観念の便りがとどくこともある。平安末期の後白河天皇から鎌倉初期の後鳥羽院の時代を生きた鴨長明。神官も歌人も負け組で、最小を凝視して数奇者(すきしゃ)に至った鴨長明。漢文の調子そのままを和文に巧みに移した名文で、後世に最も流行した日本語の文体。本書を声に出して読むだけでも、その気配が伝わる。



