国宝 青井阿蘇神社
国宝 青井阿蘇神社
球磨川(くまがわ)に面する当社は、桃山の華麗な装飾性と球磨地方の強い独自性を併せ持つ建築様式。江戸期慶長15(1610)年から4ヵ年にわたり造営された。屋根の棟が高く勾配が急な萱葺き屋根で、社殿すべてが黒を基調に漆塗り、細部の木組みに赤漆を塗り、彫刻や模様は極彩色。鎌倉時代から700年藩主相良一族の真骨頂を見る。
〒868-0005 熊本県人吉市上青井町118
TEL:0966-22-2274

東博百選
樫鳥糸(カシドリイト)肩赤威(カタアカオドシ)胴丸 秋田一季氏寄贈
室町時代 15世紀 東京国立博物館蔵
樫鳥糸肩赤威胴丸
兜は、花弁を縁取る色のように、金メッキで筋飾り、総覆輪(フクリン)の四十八間の筋鉢で、その正面の神仏の守護を得るその前立は、鍬形(クワガタ)と日輪をデザイン。 胴体を囲い、右脇で引き合わす鎧の胴丸は、黒漆を塗った小さな鉄板を、紺糸に紅染めの赤糸を、斜めに打ち込む組み糸(樫鳥)で、とじ連ねる(威)、 大袖の上段、肩の部分は、赤糸で威す。 首から襟(エリ)を守るシコロの両側が外に反理、矢の攻撃を防ぐ吹返(フキカエシ)をはじめ胸板などに、藻の文様の中に獅子や蝶を型染めした、室町時代からの図柄の正平韋(ショウヘイガワ)といわれる、なめしの染韋(ソメカワ)を用いる。 胴に、兜と袖を配する胴丸の代表的な名品。
