当館では、時間をかけてゆっくり焼き、焼締りが少なく浸透性があり、使い込む程に渋味をます萩焼を紹介する。萩焼は、関が原の後毛利氏が広島から移ってから。当初は朝鮮半島の高麗茶碗に似て、手法も形状も同じものだった。400年かけて堀内町並のように、こころに染み入る色合いの変化と枯れた味わいを造形していく。
〒758-0057 山口県萩市大字堀内355
TEL:0838-25-6447
豊臣秀吉の小田原攻めに従った利休(1522-1591)が、伊豆・韮山(ニラヤマ)の竹を取り寄せ、陣中の茶会用に作る。子・小庵(ショウアン1546-1614)の土産とする。 高さ33.4cm、太さ10.6cm、真直ぐな竹。前面に花を生きる窓に、一重切れ込む簡素な花入。大津・園城寺「弁慶の引き摺り鐘」のように、表面に、ヒワレ(干割れ)がまたある。後に小庵が、竹の割れをかけて銘とする。
本作は霊泉を飲み青桐に止まるという瑞鳥が首につく、青磁 鳳凰耳花生。わずかに鉄分のある灰白色の胎工に、粉青色の釉薬が厚くかかる南宋期の作品。かつて徳川将軍家、東福門院、後西天皇に伝わったことが知られる。東洋古美術を中心に年間6回の様々な企画展を開催する当美術館。浮世絵版画や西洋近代美術、古地図も収蔵する。
〒594-1156 大阪府和泉市内田町3丁目6番12号
TEL:0725-54-0001
本書は秀吉の猛然たる執念の起源を捉え、利休の末子に紀三郎を創造的に設定し、秀吉の愛憎半ばの癇気と情気をぶつけられ、その本質を見通すようになったかもしれない利休を対比的に描く。利休が弟子の山上宗二の無惨な死をきっかけに、秀吉への抵抗に追いこまれていく様子を日本文学最高の格調で、77〜78歳の著者が描く。
野上弥生子 中央公論社
Tags : 博物館堀内山口県萩萩博物館
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