名所江戸百景　上野山した　歌川広重筆

１８５３年、ペリーの黒船来航。 広重が死の直前まで制作した代表作。近景、遠景の何気ない江戸の風景を、 フカン、チョウカンの視点を駆使して斬新な構図。多版刷りの技術も工夫を重ねて風景浮世絵としての完成度は随一。 広重は来たる時代を感じ、日本の情愛ある美しさを保全した。

市立函館博物館

当館は、考古資料、民俗資料、地質、鉱物、化石資料や北海道内外の動植物資料を展示する。合わせて函館に関係する歴史資料を所蔵する。明治２年５月１１日箱館総攻撃。明治に入り、江戸っ子ならぬ東京っ子を満足させるために箱館戦争に関する書物や錦絵も描かれた。箱館戦争の錦絵を所蔵する当館にはまた、縄文海進の１万年以上前から、津軽海峡を川のようにして、本州と交流した縄文文化を伝える貴重な文化財が展示される。遥かなる海峡の歴史がまたかさなる。

〒040-0044　北海道函館市青柳町17-1

TEL：0138-23-5480

幕府は「権力の概念化」と「上下定分の理」を求めた。ここに思想として神儒一体のイデオロギーが出現し、次に中国の朱子学を日本の朱子学にするためのかなり異様な方法が提案され、またそれを、日本の神々の垂迹と合致していなければならないという方針を貫いた。

ヘルマン・オームス
ぺりかん社