岡山藩初代藩主池田光政は、寛文10(1670)年に庶民教育のため当校を創建する。講堂は国宝。聖廟、閑谷神社などは重要文化財。屋根瓦のすべてに備前焼を用いる。桃山期秀吉の朝鮮出兵によりもたらされた朱子学と陶磁器が江戸期庶民文化に広がる。その各藩が教育を競い合う時代の歴史が、今もこの地に残る。
〒705-0036 岡山県備前市閑谷784
TEL:0869-67-1427(保存会事務局) 0869-67-1436(史跡受付)
のびのびと、屈託のない筆づかい。灰色がかった発色の青花。青花という磁器は、白磁に絵の文様を描き、透明なウワグスリをかけ高音で焼く。ベトナムでは、14世紀から中国・景徳鎮窯(ケイトクチンヨウ)の青花磁器に倣い、15~18世紀にかけて輸出用に、独自のスタイルで量産。
永享11(1439)年、時の関東管領上杉憲実が書籍(国宝)を寄進した当校は、平成2年に復元された史跡。宣教師ザビエルにより「日本国中最大にして、最も有名な坂東の大学」と西洋まで紹介された。日本最古の孔子廟がある当校では、体験プログラムとして「論語」をみんなで大きな声で出して読む素読が提供されている。
〒326-0813 栃木県足利市昌平町2338
TEL:0284-41-2655
そもそも儒教は「死と死後をめぐる宗教」。死によって分離する精神を主宰する「魂」と肉体を主宰する「魄(たましい)」をもう一度統合させ、人間の本性を蘇らせると考える。その基本は、血族や家族の「家」にあり、生命の連続としての東アジア・中国的な「孝」であった。
加地伸行 中公新書
Tags : 史跡国宝岡山県旧閑谷学校特別史跡
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