北代遺跡は、富山市北代にある2.8haにも及ぶ、約4000年前縄文時代中期を中心とする北陸地方を代表する大集落跡。同時期に建てられた竪穴住居と高床建物が復元され、出土品を展示する縄文館が設置され、公園として整備されている。出土した貝製品や土製品は組織性、高度な造形性を持ち、高い精神性が存在していた。
〒930-0104 富山市北代3871-1
TEL:076-436-3664 (北代縄文館)
縄文人の宇宙観を表しているとも言われる不思議な世界を表現する。 眼が奪われる装飾の上部、口縁部分。その下部の渦巻き状で装飾、口縁に平行に線を引く隆起線紋(リュウキセンモン)と、道具で線を彫る沈線紋(チンセンモン)という胴部の縦線。頭でっかちで不安定に見えるが不思議なバランス、積み重ねる技がそれを生み出す。
当遺跡は、約5000年前の環境や生活、ムラの解明が進む日本最大級の縄文集落跡。大型竪穴住居跡や大型掘立柱建物跡、大人や子供の墓、貯蔵穴、粘土採掘坑、捨て場、道路跡が見つかり、集落全体の様子や当時の自然環境、信仰・文化も具体的に伝えている。そこには大集落を維持するシステムと思想が歴然と存在していた。
〒038-0031 青森市大字三内字丸山305
TEL:017-766-8282(三内丸山遺跡センター)
古代文学、古代歌謡研究の第一人者の著者が読み解く古代。大伴家持の「初春の初子の今日の玉箒 手に取るからに揺らぐ玉の緒」。枝の先に瑪瑙(めのう)などの玉がつく箒(ほうき)は呪具で、振ることで霊魂のエネルギーも振れる、冬眠っていた自然やひとのエネルギーも再起動。古代ちはやぶる、千の岩も破る神のエネルギーが言葉に込められた。
土橋寛 中公新書
Tags : 北代遺跡北代遺跡復元
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