環頭大刀柄頭が出土し、6世紀大和政権との強いつながりを示す当地山口。周防の国府、周防国分寺は、全国的に珍しく奈良時代の創建時の位置に伽藍が立つ。本尊藥師如来の両脇侍の月光・日光菩薩は、本来は左右対称に造られるのが普通のところ、珍しく 左右同形。温和な相貌、腰が高く伸び伸びした体躯、平安初期作と推定。
〒747-0021 山口県防府市国分寺町2-67
TEL:0835-22-0996
トッキの鈕(チュウ)付ける蓋(フタ)つきの小さな容器。フタと胴が口縁部分で合う構造。仏前の供養のための器。 香水を入れる水瓶をおもわせるチュウに、丸く膨らんだ胴の部分に、ロクロ挽きでいくつかの線が刻まれ、わずかに装飾されている。そして容器の足の裾(スソ)、高台が広がり、安定し、また堂々としている。 また同形のものは、宗教目的の美しい石粒を入れる舎利(シャリ)容器、火葬の骨壷にもみられる。
盧舎那はいたるところに光を照らすを意味し、華厳経で宇宙仏とされる。空海の曼荼羅はこの宇宙仏を根本とする。大仏殿は、治承4(1181)年平家の南都焼討の消失後、重源が宋様式を取り入れた合理的な構造、豪放な大仏様で復興。再建参加の職人たちが和様入れた細い柱、低めの天井、穏やかな空間の折衷様を各地で建造。
〒630-8587 奈良市雑司町406-1
TEL:0742-22-5511
本書が紹介する加耶の諸国は、現在の釜山がある朝鮮半島南部にあった。日本の志賀島に後漢光武帝の金印が届く1世紀に誕生。倭国は交易と鉄を求め加耶諸国と交流し、日本の「謎の4世紀」には、釜山・対馬・北九州を船団が極めて密接に行き交う。加耶を通じ百済・倭国は複合的な関係を築き、7世紀白村江の戦いへもつながる。
田中俊明 山川出版社
Tags : 周防国分寺山口県
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