梅之堂にある平安時代の梅之堂三尊仏。中尊の阿弥陀如来坐像は定印を結んで結跏趺坐し、像高139.1cm。面相は温雅豊麗、衣文の刀法も柔かく、均整のとれた像。三体いずれも檜材の寄木造で、藤原時代の作。もとは奈良国立博物館所蔵の地蔵・竜樹菩薩を従えた五尊仏。平安時代の阿弥陀五尊像で現存する唯一例である。
〒796-8005 愛媛県八幡浜市徳雲坊
TEL:0894-22-3111 (八幡浜市商工観光課)
扇の形の紙を冊子にし、法華経の守護神を平安貴族女性の姿にし、貴族や庶民の暮らしを描く。法華経10巻などを書き写す当作品は、この時代に慈しみ楽しまれた紙扇の絵の様式を伝える唯一の遺品。 雁皮(ガンピ)を原料として、光沢があ理、滑らかな上質の鳥の子紙(トリノコガミ)に、雲母(ウンモ、キラ)の粉を、地塗りして、薄く延ばした金・銀の切箔(キリハク)を散らす。月夜に、絵柄を透かして煌(キラメ)く。
平安時代後期、天喜元(1053)年、仏師定朝の作。技法は日本独自の寄木造り完成の技法で、表現も日本独自の和様の完成を見せる。頬がまるく張った円満な顔。伏目がちの大きな眼は拝む者を静かに見つめ、表情はかぎりない優しさに溢れる。胸をひいて背をわずかにまるめた姿勢に無理がなく、どこにも硬い緊張感がない。
〒611-0021 京都府宇治市宇治蓮華116
TEL:0774-21-2861
平安時代、関白頼忠の子の藤原公任が娘の結婚の引出物として編集したアンソロジー。漢詩は適宜、朗詠しやすいような詩句だけ抽出し、白楽天や菅原道真が多く選ばれ、和歌では紀貫之など紫式部好みが選ばれる。和漢を並列し、王朝感覚をわかりやすく伝える。
川口久雄 訳 講談社学術文庫
Tags : 博物館奈良国立博物館愛媛県梅之堂
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