奈良時代末(8世紀末~9世紀初頭)桓武天皇勅願で興福寺の僧・賢璟(けんけい)が当寺を創建。後に女性の参詣を許す真言寺院「女人高野」として親しまれる。五、六角形柱状の岩が屹立する室生山の大自然の四季に優しく調和した伽藍。特に本堂横の高い石段に建つ五重塔は、檜皮葺屋根に丹塗りの組物 が周りの緑に映え格別の風情が漂う。
〒633-0421 奈良県宇陀市室生78
TEL:0745-93-2003
密教(ミッキョウ、秘密仏教)儀式の仏具で、大いなる存在を、目覚めさせ、喜ばすための鈴。 神秘的な渦巻きの文様はじめ、いつくもの帯状の文様が側面をめぐる。知恵の世界、金剛界と慈悲の世界、胎蔵界のそれぞれ四仏の仏を象徴する神聖なる文字、インドの梵字(ボンジ)をあわわす種子(シュジ)が、花の優雅な文様を伴い現れる。 優美な姿と豊かで精緻な装飾が調和。高い格調を造形する。
当宮は、明治22(1889)年創建で後醍醐天皇を祭神とする。約2万7千坪の境内から西方に金剛・葛城山、東方に高見山を望む。本殿は後醍醐天皇が還幸を熱望した京都の方角を向き、社殿は近代神社建築を代表する総檜造。北面する流造(ながれつくり)の本殿、入母屋造の拝殿、切妻造の神門等、まさに輪奐の美を極める。
〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山3226
TEL:0746-32-3088
仏教の要訣とは、せんじつめればいかに意識をコントロールできるかという点にかかっている。仏教と密教の流れをアジアの流れに組み込み、生命の流れと意識の流れを刳り貫いて、それらの流れの重なりを空海自身の夢と描く、日本史に残すべき松岡正剛の渾身作。
松岡正剛まつおかせいごう 春秋社
Tags : 奈良県女人高野室生寺興福寺
Your email address will not be published. Required fields are marked *
Name *
Email *
Website
Comment